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ヤッホーブルーイング 裏通りのドンダバダ

ヤッホーブルーイング10年ぶりの全国向けレギュラー製品のブランディング

ヤッホーブルーイング 裏通りのドンダバダ

「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などユニークなブランド、テイストのクラフトビールを提供し続けるヤッホーブルーイング。10年ぶりとなる全国向けレギュラー製品にふさわしいビールのブランド戦略企画、ブランドアクション企画立案、PR文脈設計、クリエイティブ開発をサポートしました。

Background

次々とクラフトビールのヒット商品を生み出し続けるヤッホーブルーイングとのプロジェクトは今回で3回目。内容は、10年ぶりのレギュラー製品のご相談でした。

ご相談いただいたのは2021年の秋、世の中はコロナ禍で、新しいライフスタイルやワークスタイルの模索が始まった頃です。そのようなタイミングで「『自分の好きに夢中で生きる』をコンセプトにした新製品を、若年層などその価値観に共感するターゲットに届けたい。」と、越境の門井(通称:オグリ)へ相談がありました。

今の自分の生き方や働き方をふと振り返ると、昔の自分が持っていた、失ったものに気づく瞬間もあります。ターゲットの背中を後押ししてくれるアイテムとしてのブランドコミュニケーションが期待されました。

Strategy

企画期間の4ヶ月は、じっくりビジョンや施策を練っていきました。最初に行ったのは存在意義の規定です。4ヶ月のうちほぼ3ヶ月を存在意義の規定に使って「ドンダバダとは?」「なぜ今ドンダバダが求められているのか?」を定義していきました。

「ベルトの数より、胸の鼓動」というヤッホーチームが起案したキャッチコピーをベースに、自分のために戦うルチャドール、ドンダバダの人格をチームで深く掘り下げて行きました。

その後、ブランド作りは次に消費者の行動企画へ。どんな人格のドンダバダは、どんなことを世の中で巻き起こすのか?という問いを中心に、結果どうすれば、いかに知ってもらい、いかに熱狂的なファンになってもらえるかを命題に、具体的なアクションを企画します。

3ヶ月かけたブランド定義をもとに、ブランドローンチに向け、熱量を高めるための3つの企画を軸足にコミュニケーションを展開しました。

Ambient

『自分の好きに夢中で生きる』に共感する人たち(中には共感しつつ今そのように生きれていない人もいることでしょう)とドンダバダを遭遇させ、ブランドの提供価値を受け取ってもらうにはどうしたらいいのか。ストーリー順で表すと、次のようになります。

アンビエント広告「BAR ドンダバダ」。世界最速で「裏通りのドンダバダ」をお試しいただけるスポットとして、東京都内は表参道・下北沢・渋谷(2箇所)の4箇所に、架空の「BAR ドンダバダ」を約2ヶ月間オープンさせました。

住所は非公開。東京中の裏通りに出現したBARドンダバダの赤い扉を開けると、QRコードが描かれています。読み取ると、BARの店内に誘われます。

ファンはTwitterで発信されるたヒントを頼りに、お店を目指します。

Music Video

ブランドソング、ブランドムービーの展開。ブランドコンセプトは「自分の“好き”に正直に生きること」。この生き方を忠実に再現しているジャパニーズヒップホッパーである田我流(でんがりゅう)さんに、ブランドムービーに曲を書き下ろしてもらうことができました。

ブランドムービーは、ドンダバダという架空のヒーローアニメのオープニングムービーとして企画。日常に飲み込まれそうになりながら、日々の疲れやどことない虚しさを抱えた主人公が、BAR ドンダバダで好きに夢中で生きる本来の自分を取り戻す姿が、田我流さんの歌詞とアニメーションで表現されています。

まさにアンビエント広告「BARドンダバダ」でファンの皆さんに味わってほしい体験が描かれました。

Result

10年ぶりの新作という期待を背負いながら、それに応えるブランド作りができました。とにかく徹底的にブランドの人格を作ることにこだわり、一貫したブランドと行動企画ができたのは特筆すべき点です。

こうしたベースがあったからこそ、企画を通じて『自分の好きに夢中で生きる』というドンダバダの価値観に共感するターゲットと、“バズ”を通してではないコミュニケーションが実現しました。特に「BAR ドンダバダ」は住所非公開ながらもおよそ2,800人の来場があり、多くの方の、ブランドへの強い共感が感じられる結果となりました。

最後に、このブランドの精神性に共感頂き、楽曲を書き下ろしてくださった田我流さん、そのパンチライン溢れるインタビューをご覧ください。裏通りのドンダバダのバイブスが詰まっています。

Credit

ヤッホーブルーイングチーム
井上 敬介
河津 愛美
木下 絢渡
藤井 南帆
本田 敏也
柳下 桂一郎
山谷 潤平
*50音順
クリエイティブディレクション / PRディレクション / プランニング
門井 舜 (越境)
アートディレクター / プランナー
内田 猿 (Monkey Design)
クリエイティブプロデューサー
町野 香織 (mate)
イラストレーター
三平 悠太 (Freelance)
プロデューサー (Film)
加藤久哉 (GOOD VIVES ONLY)
高野 俊一 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
モーショングラフィックディレクター
奥田 祥生 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
水田 拓実 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
モーショングラフィックデザイナー
佐藤 広基 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
髙橋 伺穏 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
岡本 理子 (EDP graphic works Co.,Ltd.)
プロデューサー (Ambient / Event)
渋谷あゆみ (Frontier International)
水口ゆうた (Frontier International)
Webプロデューサー
尾上 裕典 (ciraf)
Webディレクター
五條堀 志麻 (ciraf)
フォトグラファー
佐藤 亮平
音楽
田我流
ブランドオーナー
ヤッホーブルーイング
ブランドエージェンシー
越境
デザイン
Monkey Design
ムービー
GOOD VIVES ONLY
イベント
Frontier International

Date

企画期間
2021.10-2021.1
制作期間
2021.1-2021.3
実施期間
2021.3-2021.04

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